【つかいてレポート】レトロパッケージ研究会 vol.3
レトロパッケージ研究会もVol.3という事で
今回は、広島のレトロパッケージ商品を紹介したいと思います。
■田中食品株式会社 旅行の友
(画像引用:田中食品株式会社)
広島市西区に本社を置く田中食品株式会社が販売されている
旅行の友は、大正初期に創業者の田中保太郎氏が遠方での
戦いを控えた海軍から「持ち運びに便利で栄養価の高い保存食」
を要請され誕生したそうです。
名前の由来
旅行などで遠くへ広がって欲しいという想いと、
商売と家事を両立してくれた創業者の妻”トモ”へ
感謝を込めて、「旅行の友」と名付けられました。
デザインについて
1954年から使用されている現在のデザインは、東京美術学校(現 東京藝術大学)出身
の大智浩氏(1908-1973)が手掛けました。
カラフルな「トモちゃん」の頭は、様々な切り口をした電車の切符を
表しています。デザインされた当時は、駅ごとに切符の切り口が違いました。
トモちゃんの頭の切符を見てみると、それぞれ切り口が違う事がわかりますね。
大智浩氏について
昭和24年に大智デザイン事務所を主宰。29年ニューヨークでグラフィック個展を開き注目されました。キリンレモンのロゴデザインやデザイン雑誌「アイデア」の初代アートディレクター兼編集長でもあり、日本初期デザイン業界屈指のデザイナーとして国際的にも活躍されていました。
まとめ
広島県民なら、誰でも見たことがある「旅行の友」
商品名にもパッケージにも意味が込められていることがわかりました。
デザインをとても有名なデザイナーさんが手がけられていたことも
はじめて知りました。
レトロパッケージは単に「かわいい!」「懐かしい!」だけではなく、
時代背景も読み取れて深めていくと色んなものが見えてくるのが楽しいですね。
70年近く経ったいまでも、変わらずに愛されているデザイン
はこれからも愛されることでしょう😊
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Marketer
はらまき
道の駅スタンプブックをGETしました。
まだ一ヶ所しか埋まっていないので、
(三矢の里あきたかた)
色んな所を巡ろうと思います。
【参考サイト】
cook pad 「旅行の友」が100年愛されてきた10の理由