令和4年度「ひろしま里山・里海クラウドファンディング」への想い
「クラウドファンディング」とは、“Crowd”(人々・大衆・群衆)と”Funding”(資金調達)という言葉から生まれた造語であり、やりたい事を実現したい人がインターネットを通じて不特定多数の方から資金を集めるために利用される事が多いサービスです。
やりたい事を実現したい人、つまりCF実施者はリターンというモノや体験、サービスなどの「返礼品」を設定し、支援者から返礼品に設定した支援金を受け取る仕組みです。
【活動を通じての想い、やりがい、苦労話】
昨年度は10組のプロジェクト参加者に対し、集合型講座を2回、2グループ分けた小規模相談会を2回、ひろしま里山・里海サポーターさんによるプランモニター会を1回、クラウドファンディングが終了した後に、交流会を1回、合計6回のオンラインによるイベントを実施し、みなさんのクラウドファンディングプラン内容をブラッシュアップする伴走型支援を実施させていただきました。
また、SNSでの情報拡散を行っていただく広報支援者「ひろしま里山・里海サポーター」の組織化と、SNS広告などを利用した広報活動支援を実施させていただきました。
その中で痛感したのは、CF実施者を全く知らない方から支援金を頂戴するのは簡単ではないという事です。
つまり、間違えてはいけない事として、CFとは実施すれば勝手に支援が集まる仕組みではなく、支援を集めることができる仕組みだという事です。
実は、CF支援者の1/3は自分の直接の友人・知人、1/3はその友人・知人の友達、残りの1/3がサイトなどを通じて知る全く知らない人という法則があります。
どれだけ人脈があるかが、CF目標達成のカギとも言えます。
昨年度は「これから地域活動をする」という方も対象にCF支援プロジェクトを実施したため、まだ活動地域に人脈がなく「支援金獲得」という面で苦戦しました。
ただ、クラウドファンディングで出来る事として「支援金獲得」がフォーカスされやすいのですが、「仲間づくり」や「認知を高める」事も可能です。
実際昨年度CFで目標達成は出来なかったけれど、CFを実施した事で「色々な人から声をかけてもらえるようになった」「同じ目標を持つ仲間とイベントを実施した」など、それぞれが挑む地域課題解決に向けて確実に1歩を踏み出されていると感じています。
今年度のプロジェクト内では、「人脈づくり」を目的にした「集合型」の講義や交流会と、「伝わるプランづくり」作成を目的とした「個別型」の1対1のメンタリングを行います。
CFを実施される方々がCFを通じて「どんな人とつながりたいのか」「つながりを一過性にしないためには」を一緒に考え、CFを実施される方の想いをストーリー化していきます。
そしてストーリーと合わせて支援してくれる方に満足してもらえる、魅力的だと思っていただける「リターン」を考えていきます。
わたしたちのやりがいというのは、ただ単にCFを成功させる為にアドバイスしていくだけではなく、CFを実施される方の今後の活動を見据えて、一緒になって考え、一番そばで応援していけるという事ではないかと思っています。