田村さん
今回のこの人に会いたいは、アドリブ取締役デザイナーの田村さんです。
田村さんは、さとうのデザイン学校時代の同級生です。
転職経験も数回、フリーも含めて20年間で6回の転機を経験。
田村流のデザインをさせてくれるところを求め、現在はアドリブからの出向でアサツー・ディー・ケィでデザインを存分にしています。

さとう:
田村さんはさまざまな会社を経て、常に一線のデザイナーを貫き通してますね。デザイナーにこだわるわけは何ですか?
田村:
ものすごく負けず嫌いです。負けず嫌いのこだわりやだから常にライバルを意識し、そいつに負けたくないからこだわる、という感じです。
さとう:
学生時代から知ってますが、当時はパソコンもなく筆でレタリングを書いた時代で。ふつう手描きの線が、がたがたしてしまうけど田村さんはすごく自然な曲線を描く、しかも尋常でない集中力、何があなたをそうするのでしょうか。(笑)
田村:
なんだろう、僕にはコンプレックスがあって実は色盲なんです。そのハンデを克服するために、僕なりにかなり努力をしたことは確かです。デザイナーは感性を売る商売だから。色もだけど余白の間隔とか、ぼくなりのこだわりを捨てなかった。だから今のぼくがあります。アナログのデザイン感覚を常に養ってます。ていうか、実はパソコンでやるデザインはうまくないです。今でもある程度手で組んでおいて最後にパソコンで調整します。
さとう:
先日部家さんの講座では、徹夜自慢がいやだからデザイナーの仕事の枠を変えたいって話がありましたが、田村さんはもろアートディレクターでデザインもする。今でも徹夜でしょ?変えたいとかは思いません?
田村:
今はまだ出来る限り一線の現場で行きたいです。デザイン物へのこだわりがあったっていいじゃないという感じですね。はっきり言って賞もとりたいし認められたいです。
さとう:
商業デザインなんだけど、もうそれはアーチストですね。
田村:
もちろんクライアントの要求する条件・規制の中でできる作品というのはわかってますから、その範囲で出来うる全てのことを作品として表現していきたいです。提案し続けます。
さとう:
ハーストーリィを始めて3年目ごろでしょうか、一度新聞広告の撮影で一緒になったことがありますね。
たしかそごうの全面広告。ウチでモデルを手配したので立ち会ってたのですが、その広告が新聞に出たとき”なんだかあったかいなあ、この広告”と思った。
※お見せできないのが残念ですが、当日セミナーに持ってきてもらいましょうね。
田村:
今はこんなに太ってしまいましたが、繊細なあったかい心の持ち主ですから。(笑)
見る側の心にどうだったら響くか常に考えますね。
さとう:
アートディレクターという職は、カメラマン・コピーライターなどチームワークも必要ですね。人脈もかなりですか。
田村:
いろいろな場所で仕事をしてきたので人脈・仲間が財産ですね。でも渡り歩いた分、いい関係を築きあげてきた人と一緒に仕事が出来なくなることもあったり・・。でも出会いは大事ですね。
さとう:
出会いがいい仕事を生み出すものね。その太り方は酒太りでしょう。結構いろいろ遊んでそうですね。
田村:
仕事の合間に夜飲みに行って、帰ってまた仕事になんてことざらです。そうまでして遊ぶのかという感じだけど、遊んだり人と話したりしないとヒントや案は浮かびませんよ。
さとう:
どうやって人脈を作っていくのか、今まで経験してきたことすべて今度のセミナーで、ぜひ聞かせてくださいね。楽しみにしてます。


【田村泰彦(たむらやすひこ)氏】
広島市生まれ。デザイン会社、各種デザイン学校講師などフリーでも活躍し、現在は広告代理店(株)アサツー・ディ・ケイに出向。NTTパーソナルのポスターで広告協会賞金賞、そごう広告で中国新聞広告賞金賞など数多くの賞に輝き、常石造船のVIの監修を担当。アナログデザイナーを自称し「余白を大事に」をポリシーに心あるデザインを実践している。
ハー・ストーリィビジネスカレッジ「クリエイティブコース」11月20日が楽しみです。(※このコースは終了致しました▲現在オープン中の講座ははこちらから!



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株式会社ハー・ストーリィ
イラストレーターさとうみどり

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