12月7日 つかい手目線を活用した、商品開発支援事業 第3回勉強会 開催レポート
福山商工会議所では、小規模事業者の方を対象に、つかい手目線を活用した既存商品のブラッシュアップ及び新商品開発における商品開発支援事業を行います。
この度弊社が企画・運営をサポートさせて頂き、商品力・販売力・情報発信力の底上げを図る事で、 新たな販路開拓を進めていきます。
12月7日(水)に「売り方と売り場・価格設計」をテーマに、第3回勉強会を実施しました。
プロジェクト全体では計4回の勉強会を実施し、2月17日(金)に開催されるDEMO会にて、参加事業者10社における、新商品開発の方向性や試作品についてのプレゼンと、専門家やバイヤーによるアドバイスを実施します。
(参加事業者紹介)
LOVEゲリータ、マルコ珈琲商会、株式会社虎屋本舗、POTCOOK合同会社、つぐみ漢方堂薬局、甚ごろう、アロマラブ、有限会社柿原豆腐店、ジンジャーダイヤモンド
(プログラム紹介)
■講演(先進事例紹介)
商品開発事例「あなごめし」と「桐箱丸型乳歯ケース」誰にどこで買ってもらう?(クロストーク)
【講演事業者紹介】
甚ごろう 代表 渡辺 基之 氏
(開発事例商品:沼隈の食文化の魅力を発信する「あなごめし」)
1988年に、先代がうどんと仕出し料理を扱う、食堂として創業。2000年頃に引き継ぎ現在に至る。現在は夫婦で、会合・接待・法事・慶事などの様々な場面で利用出来る仕出料理を提供。たくさん食べ歩き、味の研究を重ね、1年半をかけて開発した「あなごめし」が、2021年度の福山ブランドに認定された。
沼隈の食文化の魅力を「あなごめし」を通して伝えたいという思いから、阿伏兎観音ののどかな風景のシルエットがあしらわれたパッケージを採用している。
曙工芸株式会社 代表取締役社長 桑田 真由美 氏
(開発事例商品:幸せの日々を、小さな桐箱に閉じこめた「桐箱丸型乳歯ケース」)
1972年先代が、貴重品を入れるための桐箱製造として発足。創業から50余年、桐箱に新しい技術と新たな価値を加え、商品の開発を行っている。
桐箱は、昔からへそのをの入れ物として使用されている、中身を生涯守る箱。乳歯を入れて保管できる箱が作れればと思い、約15年前に桐箱丸形乳歯ケースを開発。手のひらサイズで、釘を一本も使わず、ピッタリと蓋が閉まるように作られている。大切なお子様の抜けた歯を記念に取っておける乳歯ケースです!
箔押しや、スワロフスキー付きで高級感があり、シンプルで飽きのこないデザイン。レーザーやUV印刷で、好みに合わせて選べる名入れも好評。
【専門家】本田屋本店有限会社 代表取締役 本田勝之助氏
【ファシリテーター】株式会社ハーストーリィプラス
桐箱製造の老舗である曙工芸株式会社は、技術力の高さや顧客目線の豊富なデザイン力を活かし、OEMビジネスの他にECサイトでの直販を開始。また福山市の自社工場前に、ショールーム兼ショップを建設。ワークショップスペースを利用し、地域の子供たちに楽しんでもらいたいとの事。今後SNSで情報発信する予定。
地域の方に喜んでもらえる味と商品を作る甚ごろうは、1年ほど食べ歩いて研究を重ねた「あなご飯」と「赤しそを使ったアイスクリーム」を沼隈町の手土産として開発。ぶれないコンセプトとペルソナ設定から、数を抑えて質を保つ売り方や売り場を設定している。
全く違う商品を扱う2社ですが、ペルソナをしっかり見据えサービス展開を行っている事がとても参考になりました。
■勉強会(ワークショップ)
テーマ:「売り方と売り場・価格設計」
・ペルソナが立寄る場所や、買い物する場所は?
・ペルソナが手に取る価格やトレンドキーワードの洗い出し(合計15分)
・売り方・売り場・価格・パッケージイメージ、手にとってもらうためのアイデア出し(グループディスカッション45分)
・発表(1社3分×10社)
・本田さんアドバイス、意見交換(30分)
休憩時間の間に、サンプル展示されている「あなごめし」「桐箱丸型乳歯ケース」などのパッケージサンプルを囲んで、質問したり、答えたりしている、参加者と講師のお二人。
自然に情報交換の場となりました。
勉強会のワークショップでは、毎回、他の事業者とアイディアを話し合うので、お互いの商品知識も深まってきて、共同体のような雰囲気も生まれてきました。
本田氏のアドバイスで、このチームでシリーズ商品を作って棚をとったら?という例えもあり、2月のDEMO会にむかって、事業者様がどのように開発されているか楽しみになってきました。
第4回、最後の勉強会は1月18日(水)で、テーマは「ブランドイメージ設計」です。