7/21「“就職氷河期世代を採用する”企業応援セミナー」開催レポートvol.2
中村さんの素晴らしい経営手腕やスタッフを大切にしている姿勢から多くのことを学ばせてもらった前半のセミナー。後半は、実際に働いている就職氷河期世代のスタッフの様子や、その後の質疑応答、広島労働局の担当者さんによるサポート制度のお話などについてお届けします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
気持ちよく働ける中村さんの会社に就職、転職した氷河期世代は多く、以前にレストランや喫茶店など、同じ飲食業界にいた人も多数。
現在は「佰食屋」で店長を務めたり、食材の切り出し係として頑張るなど、自分らしい働き方を叶えています。もちろん、業界未経験の人がトライして、思わぬ才能に気付いたケースもあるそうです。
不採用経験が多い、現場での経験がない、面接時の印象が良くない…
これらは、一見すると採用のバッドケースと思われがちですが、就職氷河期世代だからこそ、図らずもそうなってしまった場合も多いもの。そしてその中に、実は宝物のような人材が隠れているのかもしれません。
最後に中村さんの今後の会社の展望のお話などがあり、有意義な内容ぎっしりで講演は終了しました。
(予期せぬ災害やコロナ禍を経て、さらにコンパクトに料理を提供するようになった「佰食屋1/2」のお話、防災×筋力をかけ合わせた新事業についてなどなど…目からウロコの情報ばかりでした。詳しくは「株式会社minitts」または「佰食屋」中村朱美で検索を!)
セミナーに参加した企業の人事採用担当者からは、
「コロナ禍で採用の時期を見合わせています。いつから始めたらいいでしょうか」
「若い人材が定着せず困っています。解決策はありますか」
など、質問が続々。
前者の質問には「今は多くの会社が厳しい状況。焦って人材を取るよりも、会社の情報発信に力を入れたり、土壌を固めることに力を入れてみては」という答えを、
後者の質問には「同じ悩みを抱えているところも多数。さっきの話にもありましたが、だからこそ就職氷河期世代の積極的な採用をしてはどうでしょうか」というような回答をいただきました。
講演会が終わったあとは、広島労働局の志田さんから、
広島における就職氷河期世代の現状や、その就労をサポートする各種制度
などについてのお話。
広島にも不安定な就労形態につく人や、不本意にも就業に恵まれなかった就職氷河期世代の人が一定数存在し、それらの人たちを支援する「就職氷河期世代支援窓口」の設置や、就職氷河期世代を対象にした限定求人・歓迎求人などの取り組みがすすめられているそうです。
また、就職氷河期世代を積極的に採用したり、就労体験を用意するなど、サポートを行ってくれた企業に対しては、各種助成金も用意しているので、ぜひ活用してほしいと呼びかけました。
***
今回のセミナーを通して、
「就職氷河期世代、積極的に採用してみようかな」
と思った人事採用担当者の方や、
「前向きに受け止めてくれる会社があるなら、就職活動に再び挑戦してみよう」
と考えた就職氷河期世代の人も多いはず。
一連の事業は、今後10月11月に広島と福山で開催される合同企業面接会などにもつながっていきますので、各企業さま、就職氷河期世代の方々、ぜひぜひ専用サイトをチェックしてみてください!