さとうみどりのイラストレーター物語

VOL.1・・・2001.05.16


手に職をつける

私がイラストを描こうと思ったのは今から13年前、1度目の離婚をして1年くらいたったときからでした。
絵がすごく得意だったわけでもありません。手に職をつけたかっただけなんです。
当時5歳の長女を抱え普通にパートで母子家庭をしていた私は、毎日9時〜5時までの大道具の会社の看板描きをしてました。独身の時は夜中まで地方のテレビ局のADをしたり、セットデザインを考えたり、時間関係なく結構充実した毎日をこなしていまいた。
離婚して再就職をお願いして入れてもらった私は当然その部署に復帰できると思い込んでました。
だって年月は少したってましたが私の感覚は何ひとつ変わってないと過信してましたから・・・
でも世の中違いました。
今でこそわかりますが離婚して母子家庭の女に間違っても責任あるポストなど任そうなんて思う経営者はいるはずがないでしょう。ましてや時間の制限なく働くなんてことできるわけないのですから。
そのころはじめての保育園生活で子供は伝染病を一通りもらってきてまして、その度にやすまざるを得ないパートの私は会社に対して申し訳なく思ってました。
案の定職場は男性社会。
まして社長は男性ですから、「一体何考えてんだ?」なんて
ちくりとやられることも多かった。
みんなは夜中まで働いてるんですもの、当然です。
もちろん子供を抱えていて仕事はやめられない。
でもこのままびくびくしながら働ける?
社員なんてなれるわけでもない。
じゃ私の人生ってなんなんだろう?
子供を大きくするためだけに働くのかな?
私の存在って何なんだろう?
そう思ったとき考えたのが“手に職をつける”
ということでした。
イラスト・さとうみどり


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イラストレーター・さとうみどり

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