第二部では、働き方・人材育成に積極的に取り組んでいる株式会社マエダハウジング 代表取締役 前田政登己さんをお招きし、『ウェルビーイングと人財 100の質問から時代を読む』と題したクロストークを行っていただきました。
まずは前田さんから、従業員の活躍や生産性を上げるための効果的な取り組み、働き方改革など、自社で行っていることについて紹介。定期的な評価制度や指標の見える化、成功事例の共有、一人ひとりの働き方を理解する姿勢づくりまで、普段からされていることを教えていただきました。
前田さんの会社の取り組みについて一通り学んだのち、セミナー開催前に行ったアンケートで、参加企業様から寄せられた意見を皆で共有。「若手従業員の定着と次期管理職の育成」「多様な価値観をどう統合するか」「人材育成に関する世代間ギャップ」など、各社が抱える課題がずらりと並びました。
特に、若い世代に対する人材育成の必要性や、互いの理解不足をあげている企業様が多く、このことをテーマに日野さんと前田さんがトーク。
前田さんは、
○褒めることや「ありがとう」の声掛けなど心理的安全をつくる
○「見える化」「仕組み化」を心がけITツールを活用する
○加点式の評価をし、本人の考えを実行する
といった、具体的な対策を教えてくれました。特にITツールの活用などは若い世代こそがネイティブであり、自分たちは教えてもらう立場なのだということもお話しくださいました。
これに対し日野さんも、「世代を超えたディスカッションはとても大事。イノベーションを起こすためには新しいタネが必要で、そのタネを若い世代が持っていることが大いにあります。役職をとっぱらって、オープンに話せる環境づくりが必要です」といったトークを展開しました。
さらにチャットを使い、リアルタイムの質問も募集。「相手の心に響くような人材募集をしたいが、会社の魅力がわからなくなっている」という声には、「中にいると自社の魅力がわからなくて当然。お客様や家族、協力会社など、第三者に素直に聞いてみましょう」という助言を、運送会社の方から寄せられた「3Kといわれる業界で人手不足が顕著。どうしたらいいか」という悩みには、「女性やシニアといった人材も視野に入れてみては。外国人ドライバーも増えていますよ」というアドバイスをいただきました。
最後は第三部として、広島労働局 担当者から就職氷河期世代の正社員就職に向けた取り組みについて紹介。求人票の記載ルールや各種助成金、就職氷河期世代のインターンについてなどの案内がありました。
今後は実際に、就職氷河期世代を対象にしたオンライン企業説明会(10月21日・11月18日)を、リスキリングをテーマにしたワークショップ&キャリコングループ懇談(来年1月27日)を開催予定です。
「長く働いてくれる、互いにとって魅力的な人財」を求めている企業様、
「ずっと働きたいと思える理想的な職場」を探している就職・転職希望者の皆様、
ぜひお気軽にご参加ください。
《就職氷河期活躍支援プロジェクト「サステナブルなワーキング」特設サイト》