「リスキリングで働く力をつける!」ワークショップ&キャリコングループ懇談 開催レポート Vol.2

自分が目指すべき方向のヒントを探るには、「価値観」「興味」「能力」の3つが重なるところに、自己理解の指針が隠されているそうです。

まずは自分の「興味」を探すため、事前に配られていた興味・関心チェックシートでセルフチェックを行いました。

「ブルドーザーやクレーン車を運転する」「公正な裁判を行う」など30の項目に分かれたシートの興味のある欄に点数を入れていき、最後は合計点でパーソナリティタイプを診断。

この結果がすべてではありませんが、自分自身への理解が一歩深まる作業となりました。

次に、キャリアアンカーチェックシートで、24の項目の空欄に同じようにチェックを入れていきます。

項目にはそれぞれ「チームメンバーのやる気を高めて、マネジメントで成果を上げた時に充実感を感じる」や、「部門長として仕事をする時にこそ、活躍できそうだと感じる」など、どんな状況で自分の心が満たされるかがわかるようになっています。

このシートで導き出すのは、自身が大事にしている「価値観」。

「自律独立」なのか「保障安定」なのか「純粋な挑戦」なのか、8つの価値観から自分が求めているものと近い内容を知ることができます。

最後に、自身の「能力」の判断材料として、スキルワークシートでセルフチェックを行いました。

「過去の経験を新しい状況に応用できる方だ」「自己啓発に取り組んでいる」など、自分に当てはまるものにチェックを入れて、自身の持つスキルを見つめ直すことができます。

「技術的なスキルや資格など目に見えやすいもののほかに、人と人をつなぐ力や、相手のニーズを汲み取って調整する力など、可視化できなくてもその人が持つ才能が必ずあるはずです」と、佐野さんがエールを送ってくださいました。

一連の作業をしながら聞く佐野さんのお話には学びがたっぷりで、そのほかにも、経験の価値を再定義するポータブルスキル(業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル)のお話や、参考としての教育訓練給付制度についてのアドバイスなど、ためになる内容がぎゅっと盛り込まれていました。

5分の休憩を挟んだ後は、参加者を5つのグループに分け、キャリコングループ懇談を開始。

それぞれのグループにキャリアコンサルタントの先生が入り、就職活動や仕事と家庭との両立、セカンドキャリアなど、各々が気になるテーマで懇談を行いました。

内容はグループにより異なりましたが、担当したキャリアコンサルタントの先生は、「前向きな気持ちになったという感想が寄せられました」「学び直しや資格取得について前向きにやっていこうと思う、という意見が出ました」と、懇談の様子を教えてくださいました。

最後は個人で悩み相談をしたいという人が会場に残り、この日のオンラインイベントは無事に終了。

それぞれが、それぞれの仕事の悩みから脱却するために、一歩踏み出した一日となりました。

広島労働局では、今後も就職氷河期世代をサポートする、さまざまな施策を用意しています。

詳しくは、広島労働局のホームページをチェックしてみてください。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました*