VOL.3・・・2001.07.20
今回はイラストの参考となってる絵本の紹介。
もう上の子供が18歳になります。その子が3歳のころから絵本を購入しはじめました。
いまだに私の好きな絵本たちは流行や時代に関係なく本屋に並びます。
やっぱりいつか自分の絵本を出したいな!って思います。
●MAILA KALMAN
(イラストレーター)の絵本
10年前、自分の作風が決まらないで悩んでいた時に出会った本です。自分のスタイルをもったマイラ・カルマンをお手本にいっぱい真似しました。どのページも斬新な構図になってて新鮮です。
●ひまわり(中原淳一編集)
それいゆでおなじみの中原淳一さんのイラストがふんだんに使われてる雑誌「ひまわり」です。昭和26年3月号の復刻版で中原淳一の個展で見つけました。裏表紙のコマーシャルもレトロで、これはe-リシュラの参考になる。雑誌のなかのカットといいPOP文字といい、センスいい!
●雪だるま(レイモンド・ブリッグズ)
評論社 890円
「寒がりやのサンタ」もとっても夢があってよかった。この雪だるまはコピーが一切ないんです。絵をみて自分が物語りを創って行きます。ワトソン紙の効果が色鉛筆とクレヨンタッチを引き立ててて、すごくあったかいです。12年前、長女と映画も見にいきました。なんにでも直ぐ感化される私は映画が終わったころは絵本作家になることを決めてました。
●大事なことはみんな猫に教わった(スージーベッ
カー、谷川俊太郎 訳)飛鳥新社発行 1200円
線の省き方のお手本になる本です。もちろん線画の時の色の乗せ方も参考になります。1行のコピーだけで構図を想像する訓練にもなります。構図を決めるって本当にむずかしいんです。その当時この絵本のキャラクターグッズも人気でした。
●THE PUP GREWUP
(VLADIMIR RADUNSKY)
これも洋書コーナーで見つけた本です。イギリスの本らしく整頓されたデザインなんです。白地をしっかり生かしたデザイン処理が素敵です。アクリル絵の具かリキテックスの発色のよさを生かし細部に色鉛筆を併用した描き方です。
●child proof(ROZCHAST)
丸善(広島の本屋)洋書コーナーでまたまた思わず買っちゃった本です。なんでこんなに肩の力を抜いた絵が描けるのか、文字とイラストの組み合わせも素敵でニューヨークらしい垢抜けた感じがとってもいい。こんな風に絵が描けたら素晴らしいな!って思います。
●ラチとライオン(マレーク・
ベロニカ) 福音間書店 720円
表紙の感じが素敵です。これも色使いがgood!です。私の好みは共通して線画に色をちょこっと乗せた、力がほどよく抜けたモノのようです。
イラストレーター・さとうみどり
広島市西区草津新町2-15-17 (株)ハー・ストーリィ内 TEL:082-501-0456 FAX:082-501-0457
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