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パリからのお客様
フランスのパン技術を日本に伝える唯一のパンコーディネーター石川芳美さんがHPの相談でいらっしゃいました。素敵にオーラを放つ方でした。
3人の子の母で広島でパン教室をやっていて、いろいろ山あり谷あり悩んだ末パン作りを学ぶため身一つでパリへ渡った経緯を聞くと「潔い!」と思わされました。
フランス語もしゃべれないのに一人渡仏、安アパートを借り3ヶ月で食べれるようなると決め、ほれたパン屋に弟子入りしたくて毎日通い詰めた話はちょっと根性座ってないとできない行動です。
フランス語は語学学校へ通ったわけでなく、修行のために働いたパン屋の中で辞書片手に覚えたというのです。必要に迫られて出てくる人間のパワーってホントすごいです。「普通に日本にいてはしゃべれなかったですね」と淡々と語られてました。
今後パン研修のツアーの企画やパンコーディネーターとしての講演などなど、活動を日本で広げていかれるそうで職人なのに経営者の目も持ち合わせてる女性で、なんか共通点もあり意気投合してしまいました。
広島、尾道にある「ゆういちのパン」の商品開発も手がけ、ヒット商品を生み出されてます。
石川さんの指導は必ずそこの店にある材料で、原価も変えず価値をあげることに重点をおくのだそうです。その店の厨房の器具で可能な手法で、伝統あるフランスパン作りの技術をプラスアルファし、なおかつオリジナル性を持たせることができる商品作りを考えるんだそうです。
「ヒットする店にするには何十種類もあるパンのなかから自信のあるひとつの商品をまずは極めることなのです」と教えてくれました。
これってどの業界でも言えることですよね。